セガサターン「カプコンジェネレーション第1集 撃墜王の時代」より。鬼畜、初見殺しのオンパレードで「大和」に600回敗北。
大和（戦艦）
鬼畜ゲームと呼ばれる由縁
最終面。ステージ16を締め括るのは「戦艦大和」。最終面のみコンティニュ不可、一機やられると強制” GAMEOVER ”。プレイ再開しても1面に戻される鬼畜仕様。これはアーケードでも家庭用の難易度Easyでも同様。個人ブログを拝見させて頂くと、当時” 大和を倒せたら二日間遊び放題なる ”ゲームセンターが存在した程。攻略の難しさを伺い知ることが出来る。
「TATSUJIN」程では無いにしろ弾幕が濃く、自機は後方に攻撃する手段が無いのにも関わらず、多数の敵が画面外の下から特攻してくる初見殺しが多い。
前半は救済処置がある
前半（上空）も難易度が高く全ての弾を避けることは不可能。全回復の「弥七」が中盤と後半に出現しますので、瀕死でも辿り着けさえすれば息継ぎで何とかなり、後半の海上ステージをエネルギー満タンの状態で挑めます。
海上に大艦隊（鬼畜艦隊）を発見。
「ワレ敵艦隊 発見セリ コレヨリ 攻撃ニウツル」
後半は絶望しか無い
半数以上の航空機は画面外、それも後方から特攻してきまので、自機を下げていると敵機の姿を見る事無く瞬殺されます。「P-38ライトニング」は背後に攻撃する手段が無く、機動性も敵に劣るため回避も困難。全回復アイテムの「弥七」は出現せず、小回復の「エネルギータンク」1個だけとなります。武器も「AUTO」×2と使い物になりません。軽巡・駆逐艦の艦隊付近では、全方位を戦闘機、攻撃機、艦上機に囲まれ逃げ場が無く、序盤だけで100回以上” GAMEOVER ”になりました。
200回目にして初大和
およそ200回目にして、遂に「大和」の片鱗を見る事ができました。他のボスは前方からですが、ラスボスらしく後方からの登場で威圧感があります。航空機による一斉攻撃で近付くことも出来ません。
100回に1回程度しか「大和」に辿り着けない無理ゲー。初めて「45口径46cm3連装砲塔」を拝めました。動画で撮影していたら「I WANNA BE THE GUY」並みの” dieジェスト ”が作れそうです。
要塞のような数多くの砲台に恐怖心を抱きます。当時の米国軍もそう感じたのでしょうか？強制スクロールのため、航空機を避けていると砲台が過ぎ去り100％が狙えません。死亡回数を「考えるのをやめた」。
※ ジョジョ2部より
死亡後もスクロールしますので、全貌を確認出来ます。前方には「45口径46cm3連装砲塔」が2基のみ。ここで1回分の「メガクラッシュ」を使えればクリアは出来そうです。希望が見えてきました。
エネルギーをどれだけ残して大和に辿り着けるか
結局のところ攻略法が「メガクラッシュ」 で足止めしか無く、エネルギーをどれだけ残し「大和」まで辿り着けるかの勝負となります。半分は温存しないと厳しい。数百回挑戦しましたが4割が限界でした。前哨戦、ダメージ回避は不可能なので、” 弾はあえて食らい特攻を避ける ”戦法でしか辿り着けません。
運要素が強い
海上限定で「メガクラッシュ」は、2種類存在します。” 津波 ”は、弾と小型機の両方を消滅させる当たりですが、弾だけを消す” 不発 ”が多くストレスとなります。操作ミスか調べたところ、敵が放つ弾との距離で変動するとのこと。” 自機近くに弾がある場合は不発、遠くにあると津波 ”になります。
弾を避けるのに使用してしまうと” 不発 ”になるので、あくまで「大和」の足止めだけに使用します。5～6回分無いと全砲台は破壊出来ません。前方の「45口径46cm3連装砲塔」に辿り着くまで、300～400回” GAMEOVER ”になりました。
相撃ち
「メガクラッシュ」 残り1回分のエネルギーを残し、砲台は「45口径46cm3連装砲塔」ラスイチ。ここで” 津波 ”を起こせればと「メガクラッシュ」使用も” 不発 ”…。何とか攻撃を掻い潜り「大和」撃沈も同時に撃墜されました。
爆風に巻き込まれる
500回を越えたでしょうか、また「メガクラッシュ」は” 不発 ”でしたが、今回は微量のエネルギーを残し撃破に成功。しかし再び相撃ちです。クリア後に無敵時間が無く” 爆風 ”に巻き込まれるようです。
撃破率 全100%クリア達成
「大和」を撃破した瞬間、「P-38ライトニング」が喜びを表すかのように勝手に宙返りをします。そこから演出で操作不能に見えますが、実は宙返り後、わずかな時間動かせます。意地が悪い初見殺しですね。左に寄せクリア。最終「大和」ステージで合計600回以上死んだと思います。
子供の頃に達成できなかった悲願のエンディングを見る事ができ感無量。
おまけ
左から隠しキャラの「トンボ」「樽」「イチゴ」
【レビュー】
鬼畜難易度
体力（エネルギー）制なので、ダメージの少ない弾をあえて受けることが前提のバランス。自機は後方に攻撃手段を持たずスピードも遅い。なのに関わらず画面外、下からの特攻ばかりで、姿を見せること無く知らずにダメージを受ける。ここがストレスポイント。
ステージ15までは無限コンティニュ（その場で復活）可能で、難易度問わず「大和」ステージに辿り着けます。ステージ16はコンティニュ不可の一発勝負。” GAMEOVER ”となり1面からやり直しとなる。「大和」ステージは、Easyでも凶悪難易度とクリア自体が難しい。
隠しコマンドを使用しないと100%にならない
ボス戦は” 破壊率80%以上 ”でクリアとなり、一部を除き達成出来なかった場合やり直しとなる。それでは面白くないので” オール100% ”縛りをしました。「亜也虎1・2」は、通常武器では90%が限界となり、ボス戦までに「SHELL」を取得し維持する必要がある。唯一「亜也虎3」は、ステージ構成上90%が限界と考えられ、コマンド入力（裏技）で取得可能な「レーザー」を使用した場合のみ100%達成出来ます。
アイテム関連が不親切
「ツインビー」に登場するベルように、「Pow」を撃ち続け形状が変わる中で武器を選択しますが、前者とは違い撃っても跳ね返らず。そのまま下へ強制スクロールするので、武器を変える時間が無く、複数出ても全て回収するのは不可能です。これがストレスと難易度を上げる原因になります。
前半の終わりに「ワレ敵艦隊 発見セリ コレヨリ 攻撃ニウツル」と表示され、急降下し海上戦に突入しますが、この間は操作不能です。この場所に全回復「弥七」、小回復「エネルギータンク」、隠しキャラなどが故意に設置され、画面上部に見えていても” お預けを食らい ”ステチェンすることが多い。これもプレイヤーにストレスを与える原因となる。場所を覚え画面上部に待機し、即出現させ操作不能になる前に回収しなければならない。
武器には使用時間、自機にはエネルギー（体力）があり飛んでいるだけで減少します。ノーコンティニュや全100%を狙う場合、アイテム配置を覚え作戦を練る必要がある。失敗し取り逃すと詰むことが多い。
