※ 当サイトはLINDA様・同人探とは一切関係ありません
※ メールはプライバシー保護のため全文モザイクを掛けています
■ エロ漫画家がNARUTOは自分の作品と主張する | ||
□ 事の流れ 二次創作の同人誌を無料配布しているサイトに同人作家がこれは自分の作品だ、著作権違反だから消してくれとメールでクレームを入れたのが事の始まりです。最近流行りの同人誌配布サイトは、広告費、もしくはダウンローダの仲介料で儲けており、違法サイトですが二次創作もグレーゾーンなので作者側も文句を言えず(表立ったトラブルにしたくないので)成り立っています。パチンコ屋みたいですね。 集英社の大人気漫画『NARUTO -ナルト-(作者:岸本斉史 氏)』の許可無く” 白泉社のプロ漫画家『LINDA Project』のLINDA氏が利益目的でエロ同人を販売 ”。この漫画が同人誌配布サイト「同人探」の無料アップローダに投稿された事に怒り、法的手段で訴えると脅迫メールを送りました。そこで「同人探」の管理人は 「この作品の著作権は岸本斉史氏にあり貴殿にはありません、あなたが文句を言うのはお門違いです、岸本斉史氏に注意されたら削除します」 ※当方で分かりやすく翻訳しました と突き返しました。 ※ NARUTO-ナルト- コミック 全72巻完結セット (ジャンプコミックス) 盗人猛々しい 例えるなら、駅の駐輪所に止めてある(防犯番号の無い)自転車を盗み自宅へ帰る途中にコンビニで盗まれてしまい警察に盗難届を出したというお話です。道徳的にはおかしな話ですが、米国では実際に泥棒が民家に侵入。盗品の中にあったDVD-Rを見ると児童ポルノが入っており泥棒が警察に届けたところ被害者が捕まり泥棒は無罪になったというニュースがありました。 □ ネットの反応 同人誌の権利は自分にある派が多い ネットは二次創作(コラからMADまで)してる層と、お世話になってる人達が多い事情もありますが、「まとめブログ」のコメント欄を読むと二次創作の権利はオリジナルの作者にでは無く自分にあり自分の作品と主張する人が多く驚きました。二次著作権を主張し討論も見受けられました。 二次創作は、出版社と作者が黙認してるだけで、損害が出ると判断されたら即に訴える事が出来ます。同人誌は著作権的には黒ですが、「親告罪」なのでグレーとなっています。過去に” コナン、ピカチュウ、ドラえもん ”の同人誌は逮捕者が出ました。よって無料アップローダに自分の作品がアップされても多くの同人作家は「仕方ない」と黙認してるとの事。 二次創作でやっては行けない行為 通称「同人イナゴ」と呼ばれる
一般人は同人誌を冷めた目で見る事が多いですが、ネット上には同人作家が多く「同人探」を叩く意見が予想外に多く驚きました。もう半数は「LINDA」氏に文句を言う権利は無い「目糞鼻糞を笑う 」など共倒れになって欲しいという意見でした。中には「同人誌を描くのは大変だから苦労が分かってない」など的外れな意見もあります。人気作品の力を借りず(著作権を侵さず)オリジナル作品なら正論になるのですが。 この段階まで「同人探」のコメント欄ではサイト側の支持派多数でしたが メールを無断公開してから逆転 二次著作権について 今回の騒動で「二次著作権」を知りましたが 調べたところ裁判で同人誌の二次著作権が認められた例は無さそうです (2011年10月26日現在)
□ 同人探 ブログが削除された後の「キャッシュ」の為、テンプレート素材が無くなっております LINDA ProjectのLINDA様、『NARUTO』はあなたの著作物ではありません。 2011年10月24日16:10 http://doujintan.com/archives/6256386.html
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■ メールを全文公開しサイト削除され収束へ |
同人探 http://doujintan.com/archives/6258176.html ※ ブログが削除された後の「キャッシュ」の為 テンプレート素材が無くなっております □ 同人探側の落ち度 商業誌や二次創作許可された作品も配布 同人探側は” 二次創作の同人誌は作者に権利は無いので配布している ”と記載しており多くの支持を取り付け、実際に” 商業誌(成年コミック)やオリジナルに手を出さないよう気を遣っていました ”が、二次創作の許可を得ている作品「東方」なども知らずに掲載してしまい揚げ足を取られる。「同人探」側も著作権を侵害していると多くの方に指摘されてしまいます。 メールの開示 これが最大の過ち致命傷となりました。” 著作権違反をしている相手が脅迫メールを送ってきた ”とサイト利用者に同意を求めようと全文公開に踏み切りました。しかし逆効果となり個人宛のメールを公開した事に批判が集中。 ” 内容が管理人の言うような攻撃的な物ではなく、LINDA氏側は大人の対応をしており、それを無視し続けた事にも批判が集中 ” 収集が付かなくなりました。サイト利用者は「同人探」のファン” 信者 ”では無く、ただ無料で同人誌が欲しい人達の集まり” 物乞い ”という事に気が付かなかったようです。これによりサイトが閉鎖に追い込まれました。 掲載されたものを読ませて頂きましたが、「LINDA」氏側のメールは” 高圧的 ”な印象も受けますが大人の対応でした。弁護士サイトで調べたところ” 相手のメールを同意無く公開するのは罪 ”となります。 広告の規約違反 「同人探」側は広告(アフィリエイト)を貼っており収入欲しさに運営しています。しかし広告にはIDがあり通報することが可能で簡単に剥がされます。ボランティアで運営(危険な橋を渡る)する筈も無く収入が得られなければサイトに価値が無くなります。 ブログ閉鎖の原因 こちらは他の違法同人DLサイトのコメントで原因が記載してありました。 Exploaderへのアクセス減少 「Exploader」とは同人誌向けのアップローダで、「Exploader」への苦情が殺到し作品が消されDL数が減少。DL数によって広告報酬が貰えるとの事。 アフィリエイトのID凍結 広告(アフィリエイト)元へ苦情が殺到しIDが削除された。アフィリエイトは一度削除されると再審査は中々受かりません。 これにより「LINDA」氏側への抗議の2記事を残し全て削除しました。ブログを消してしまったので" LINDA氏側の勝利 "で幕を閉じる。 □ LINDA氏側の落ち度 同人誌はファンアート 同人誌は” ファンアート ”として権利者から黙認して貰っていますので、” 利益を上げるのは禁止 ”されています。「LINDA」氏は無許可で『NARUTO -ナルト-』のエロ同人誌を制作販売し利益を上げており、その” 利益が減るので削除して欲しい ”との事。著作権違反をしている事を明言した形となります。 メールの内容 内容を読むと違和感を感じます。丁寧な文章の中に” 高圧的な態度 ”を感じるからでしょうか?” 自分の権利だけ主張 ”してる為でしょうか?本来の著作権保持者『集英社/作者:岸本斉史 氏』には触れず、他者の描いた同人誌アップロードにも触れられてない為か?” 平和的解決 ”というのも変な言い回しです。 最初は月1ペースで礼儀正しいですが、イライラしてきたのか” 後半は連日怒りを隠せない内容 ”を送っています。人は無視されるほど辛い物ですが…。 □ 自分勝手だった両者の主張 炎上し2日でlivedoorBlogに全記事を消され終結に向かっているようです。この問題をリアルタイムで2日間追いましたが、「同人探」の管理人は勘違いしている学生(子供)のように感じました。当方は98年に個人サイトを設立し15年以上違法サイトなど見て記事を書いてきましたが
根本的な問題 「LINDA」氏は白泉社のプロの漫画で「ヤングアニマル」系の雑誌で連載していると聞きましたが、その立場にある方が別出版社の『NARUTO -ナルト-(集英社/作者:岸本斉史 氏)』に無許可でエロ同人誌を作りお金儲けをしている事実は問題にはならないのでしょうか? 漫画家は同人活動の方が儲かると聞きますが、自分の作品では勝負出来なかったのでしょうか?同人誌というグレーな活動をしていますので、無断掲載を黙認すれば良かった物を意地になり、結果的に” ブランドにマイナスイメージ ”が付いてしまいました。 |
■ 編集後記
上手く付き合っていくべき
両者とも" 危ない橋を渡っている仲間 "なので、喧嘩をせず上手く付き合っていくべきでしたね。今回のように炎上し注目されると共倒れになります。『NARUTO -ナルト-(集英社/作者:岸本斉史 氏)』の” 権利を持たない第三者同士が潰し合った形 ”となりました。
記事修正依頼
今回の記事は閉鎖した別サイトから移植した物で過去の話ですが、記事を書いて2日後、「同人探」が炎上して3日後に「LINDA」様のサイト管理人から一部修正依頼を頂きました。
検索下位の不人気サイトなのに何故?と思いGoogleで「同人探 LINDA」と検索すると、2P目の5番目、トータル20番目に表示されていました。それも渦中のブログの真下ですね。
個人情報には全てモザイクが掛けてありましたが、依頼により全文モザイクを掛けさせて頂きました。
記事を書くにあたり様々なサイトで情報収集を行いましたが、「LINDA」様の管理人は神経質で削除依頼を頻繁に送っていると伺っておりましたので、当サイトにも来る覚悟はしていましたが、まさか速攻来るとは思いませんでした。修正点は以下の通り。
- 同人探のサムネイルにメアドの消し忘れあり
- ネットで不特定多数へメールを公開すると長い間残ってしまう
しかし一番注目を浴びてる「同人探」の元記事が消えない事には焼け石に水。しかも「2ちゃんねる」と「まとめブログ」に全文掲載されていますので、そちらを優先的に消さないと埒が明かないですね。
皆の思い伝わらず
頂いたメールの第一印象は、ヤフオクでロンドン在住の外国人にファミコンソフトを落札された時や、アメリカの企業からソフトの解説ページを頼まれた時に送られて来た文面(片言)に似ていると感じました。
「同人探」のサイトでメールが公開され、そこに記載されたコメントを全部読みましたが、一部の人達はメールの書き方を批判しており、その人達が” 何を批判したかを理解できて無い ”と感じました。
こちらの配慮のミスですが、この時期の一部修正依頼はタイミングが悪いように感じます。騒ぎが収まってから、もしくは本家の記事が消えてから出すのが一番だったと思います。必要に多数のサイトに削除依頼を送っていたのも批判された要因のひとつですので。
※ NARUTO-ナルト- コミック 全72巻完結セット (ジャンプコミックス)
(記載:2011年10月26日/修正:10月28日/再構成:2014年4月22日)