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□ ウレタンコーティング
自作「クリップケーブル」で仮接続するも通電せず。何度か動かしたところ一瞬音が鳴りましたので、何かしらの” コーティング ”がされており、” 右・左・GND(グラウンド) ”の配色は合っている様です。
内部構造
試しにコードを剥くと1本1本が髪の毛より細い線になっており、中は綿の様な素材で本線は隠されていません。包んでいる細い線に電気を通す役割がある様です。しかし1本1本が” コーティング ”されており、全て” やすり掛け ”するとしたら不可能です。色々調べると” はんだで焼く ”” ライターで焼く ”など様々な方法があり正解が分かりません。
そこで質問サイト「ヤッフー知恵袋」と「ついっぷる」を利用
偶然友人がTwitterで断線を直してた
Twitterを見るとタイムリーに友人がイヤホンの断線を直していました。聞いてみると『エナメル(ウレタン)コーティング』との事。「ついっぷる」にも丁寧に手順が掲載されたURLを貼って下さった回答者がおりました。
- ライターでコーティングを燃やす
- 紙やすりで燃えカスを落とす
- はんだでコーティングする
1.コーティングを燃やす
まず適切な長さに切ります。100円ライターでは火傷をする恐れがあり、先の長い「チャッカマン 」を使用。『エナメル(ウレタン)コーティング』を燃やしました。一瞬で燃え広がるので接続部分だけ軽く燃やします。
” 根元まで燃やすと線が接触し音が出なくなります ”
2.紙やすりでゴミを取る
” 燃えカスや焦げ、コーティングの残り ”を「紙やすり」で落とします
「紙やすり」は目が細い物を使用
3.仮はんだ
線側に” 2秒 ”で「はんだ」を流し込みます。時間を掛けるとゴム部分が溶けますので注意。下準備で” 仮はんだ ”を行えば、「はんだごて」を押し付けるだけで簡単に接合出来ます。少し難しいです。
※ 線の長さに注意
「プラグ」構造により変わりますが、” はんだ付け ”しようとするも長すぎ「プラグ」の中に収まりません。やり直しです。最初に” 仮はんだ ”する部分が指定箇所に来るよう調整しましょう。測ると” GNDが8ミリ ” 左右が4ミリ ”でした。
※ 大きな広角レンズのためレンズの影が入ります。LEDスタンド購入を検討します
□ コードとヘッドホンプラグをはんだ付け
” 仮はんだ ”を行うと「はんだごて」を軽く押し付けるだけで接合出来ます。足りない場合は少し「はんだ」を垂らします。” はんだ付け ”は成功しましたが、同じ過ちを繰り返しました。
※ キャップは先に入れておく
また「キャップ」を先に入れ忘れました。後からは入らないので一度剥がすハメに。コードは切断し作り直せば良いのですが、「プラグ」には余分な「はんだ」カスが残りました。
【やり方】
- 写真のように線を垂直に立て『エナメル線』を” T字型 ”にします
- 最初に「GDN」を面積の広い部分に接合
- 「はんだ」が冷めたらコードを寝かし首の部分を「ラジペン」で締めます
※ 強く締めすぎるとコードに傷が付くので注意 - 次に左右コードを短い羽にある穴の内側から中を通す
- 外側で折り曲げ接合します
※ 予め「クリップケーブル」で左右を確認しておきます
※ 穴が小さく” 仮はんだ ”を付けすぎると通りません
□ 無事成功
左右から音を確認。まさか成功するとは思いませんでした。中学の技術以来となる初心者でも出来るので試して見る価値あり。「ヘッドホン」を動かすと演奏だけになり歌が聞こえなくなります。この現象は別箇所の故障と判明(続く)
カメラ:CANON EOS Kiss X5
レンズ:SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM [Canon用]
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