| EOS Kiss X5 を傷から守る | 手入れとカビ対策 | EOS Kiss X5を3年間で75,000枚撮って |
■ EOS Kiss X5で3年間で75000枚撮った感想 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
□ EOS Kiss X5で3年間で75000枚撮った感想 ロングセラーの名機 「EOS Kiss X5」は初心者向け機種にも関わらずスペックはミドル機「EOS 60D」と同等の高性能。しかしセンサーが「オールクロス9点AFセンサー」に対して「EOS Kiss X5」は「シングルセンサー」と劣る。上位機種「EOS 7D」と同様の「63分割デュアルレイヤー測光センサーを搭載」 と「エントリー機」でありながらミドル機の性能に近く安い。 「EOS Kiss X5」には手の小さい女性向けの「X50」も用意されているが、こちらは廉価版で性能的には微妙。翌年「EOS Kiss X6i」が発表されるも性能的に大差が無く、無かった事にされ「EOS Kiss X5」のが売れ続ける。「EOS Kiss X7i」が発表されるまでのロングセラーとなる。 ※6シリーズからiが付くようになり、X5の後継機はX6iとX7i 進化を続けるKiss 大きく進化した「EOS Kiss X7i」も人気が高くロングセラーとなる。「EOS Kiss X8i」はミドル機並のスペックとなる。最先端の映像エンジン「DIGIC6」を搭載し過去最高の2420万画素、19点オールクロス測距と「EOS70D 」に近いAF精度を持つ。「EOS 8000D 」の中身は「X8i」で操作方法をミドル機に近づけた新シリーズ。欠点はサードパーティのレンズで「ライブビュー撮影機能」が使えなくなりレンズメーカへアップデートに出す必要があること。 Kissシリーズ表
□ RAWの精度が低い JPEG記録の方が綺麗 RAWで保存すれば 「Digital Photo Professional」で後から露出やホワイトバランスを変更可能で、その後にTIFFに変換し「Photoshop」で加工するのが一般的です。WEBに公開する場合は、RAW→TIFF→JPEGと変換が必要で手間が掛かります。JPEGは圧縮され容量が軽く変換する必要も無いので簡単にWEBで公開出来ますが、劣化しますので作業や編集は出来ず本格的に使うには向いていません。 RAWは「Digital Photo Professional」が導入されていないPCでは閲覧も印刷も出来ませんので、出先ではRAW+JPEGで記録しています。RAWとJPEGと見比べたところ、JPEGの方が写りが綺麗に見えました。記録された同じデータなら無圧縮のRAWの方が綺麗な筈なのにおかしいと調べてみると、X5搭載の画像エンジンの関係上JPEG記録の方が綺麗との事。しかしJPEGだと1回きりで編集を行えませんので、RAWで記録しています。 RAWはWEBで公開出来ませんので、JPEGに変換し分かり難いですが、RAW記録とJPEG記録を比較するとJPEG記録の方が色に深みがあります。 左RAW記録→TIFF→JPEG/右JPEG記録 □ ファインダに難点がある ファインダから見えている物が違う 晴れている日は液晶が反射してしまい使えません。ファインダから撮影すると被写体を確認することが出来ますが、写っている物が違います。 自然の中に人工的な街灯があると違和感がありますので、ファインダでギリギリ街灯が隠れるように撮ると、変換した画像には街灯が写っています。ファインダを通すと周囲がカットされており撮影される物と若干違います。液晶の方は同じ範囲となります。 左ファインダごしの風景/右実際に撮影される風景(液晶) ファインダのAFは精度が悪すぎる ファインダのAFは9点測定と少なく、精度の高いクロス測距は中央のみとピントの合いが弱いです。液晶の方は、ほぼ全域をカバーしていますが、AFの速度が遅いです。色や影も変わってしまうので、 「ファインダ+絞り優先 → ファインダ+オート → 液晶+絞り優先 → 液晶+オート」 と4回撮影し、帰ってから見比べ一番良い物を残すようにしています。よって撮影に時間が掛かり、バッテリーとメディアを無駄に消費してしまいます。一番致命的なのは体力と気力が尽きてしまい、1時間程度で集中力が無くなることです。 紅葉で実験してきました。角度が変わらないように三脚を使用しています。 ※AV=絞り優先/使用レンズ SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM 左上ファンダ+AV/右上ファンダ+オート/左下液晶+AV/右下液晶+オート/ ファインダーの方が甘く暗い 左上ファンダ+AV/右上ファンダ+オート/左下液晶+AV/右下液晶+オート/ ファインダーの方が甘く暗い 左上ファンダ+AV/右上ファンダ+オート/左下液晶+AV/右下液晶+オート/ ファインダーの方は手前の石畳にピントが合ってしまい全体的に暗く使い物にならない 左上ファンダ+AV/右上ファンダ+オート/左下液晶+AV/右下液晶+オート/ ファインダーのオート撮影以外「周辺光量落ち」を起こしてしまった 左上ファンダ+AV/右上ファンダ+オート/左下液晶+AV/右下液晶+オート/ カメラのランクアップ時 初心者の頃は液晶からの撮影のみで気になりませんでしたが、晴天時だと液晶を暗くしサングラスを掛けても全く見えず、次第にファインダ中心になりました。 帰ってから確認するとピントが甘く使い物になりません。ファインダからはお寺の鐘も鮮明に確認出来ても、帰ってから確認すると真っ暗で何も写ってません。Kissはファインダーが使い物にならないと身に染みファインダと液晶を併用し4枚以上撮る癖を付けました。 3年間で75,000枚撮りましたので、十分使い込み元を取ったと思います。AFと発色に物足りなさを感じてきましたので買換時ですね。本命はミドル機でコスパ最高と表され受賞もした「EOS70D 」。次点は70Dに若干性能は劣るが、最新のセンサーを搭載している「EOS 8000D 」。急激に値下がりしており1ヶ月で2万下がっていまので「70D」と価格差が倍になったら買いですね。
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