■ 「周辺光量落ち」を画像加工ソフトで補正する |
□ 口径食 四隅に黒い影が出る 2013年5月下旬に一眼レフを購入し1年が経ち「紫陽花」を撮りに行って来ました。この間にサードパーティの広角レンズを購入し、「バリアングル液晶」を駆使し「ローアングル」写真を撮るようになりました。変換してパソコン上で見ると四隅に影があり気になりました。確認するとレンズを買い替えてから起きています。 「公園 - 柏葉紫陽花 - フェンス - 道路 - 紫陽花畑」となっており、紫陽花畑を背景に手前の「柏葉紫陽花 」を撮るにはこの位置しか無い状態でした。 □ ケラレ フードの問題 解説サイトを調べると、「フード」を常に付けたまま撮るのはNGで、状況に合わせて着脱するべきと書かれていました。「ケラレ」と呼ばれるフードに光を邪魔され影が出来てしまう様です。そこで質問サイトで、「フード」の使い方と「ケラレ」の対策を聞いてみました。 純正の「フード」を使用せず大きさが合ってないと出るとの事。当方は「SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM [Canon用] 」を使用し付属の「フード」を使用していますので問題ありません。純正の「フード」でもしっかり装着されていなければ出るとの事ですが、写真を見て貰ったところ、これは「周辺光量落ち」でした。 純正「フード」が緩く時々取れてしまい困っています。これは「ファインダー」「液晶」で直ぐに分かりますが、撮り直しと決定的瞬間の撮り逃しが痛いですね。老夫婦が「向日葵畑」を見ている良い写真ですが、「フード」が5mm程緩んだだけで失敗していました。 □ 周辺光量落ち これは「ケラレ」では無く「周辺光量落ち」という現象で、「広角ズームや標準ズームのワイド端付近を使い、絞りを開放付近で撮影すると比較的顕著に現れる」と教えて頂きました。当方は「17-50mm f2.8」のレンズなので、「17mm f2.8」で撮影すると頻繁に起きるようです。対策としては、絞りを” 1段階絞れば "回避できるとの事(レンズによって変わる)。このレンズなら「f3.2」の撮影で防げるようです。 「周辺光量落ち」は純正のレンズを使うと補正できますが、当方はCanonの本体にサードパーティSIGMAのレンズを使用しているのも問題の様です。純正のレンズを買わないと不便ですね。 ケラレをソフト上で除去する 広角レンズはSIGMAしか持っておらず、「ケラレ」の起きた写真は削除するのかと落胆していると、画像加工ソフトには「周辺光量補正機能」を搭載した物があるとの事。 Photoshopには「フィルタ」→「レンズ補正」がありましたが、こちらは登録された本体とレンズしか自動補正されず。当方の本体もレンズも登録されていませんでした。そこで「カスタム」で以下の様に変更致しました。 周辺光量補正 適用量 +0 → +18 中心点 +50 → +100 四隅の影が消えました。この機能は使えますね。 周辺光量補正サンプル1 この後、年ほど愛用していますのでいくつかサンプルを掲載します。 薄暗い場所の写真だと気が付き難いですが、「周辺光量落ち」が結構あり適用量を「+29」に致しました。 周辺光量補正 適用量 +29 / 中心点 +50 周辺光量補正サンプル2 真夏の「ローアングル」はどうしても「周辺光量落ち」が起きてしまいますね。適用量「+27」で右上は取れましたが、左上は完全に除去できず。これ以上強くすると右上が白くなりますので、これが限界です。 周辺光量補正 適用量 +27 / 中心点 +50 周辺光量補正サンプル3 このような写真は綺麗に四隅の「周辺光量落ち」が取れやすいです。 周辺光量補正 適用量 +40 / 中心点 +50 |